最近では副業やフリーランスの定番として名前が挙がることが多いジャンル「動画編集」。これから動画編集でフリーランスを目指す人もいるのではないでしょうか。
今回、そんな人達に向けて、過去にお仕事の案件を取得した経験をもとに紹介していきます。
動画編集の仕事をするためにはどんな準備をしたらいいの?
動画編集フリーランスにおすすめの編集ソフトを教えて
動画編集のお仕事の経験談が知りたい
といった方に向けて、この記事では
- 動画編集の仕事を獲得するために必要な準備
- 動画編集の仕事におすすめの編集ソフトを紹介
- 動画編集の仕事で気付いたこと
についてそれぞれ解説していきます。
この記事を読むことでこれから動画編集フリーランスを目指す人のためになれたら幸いです。
動画編集の仕事を獲得するために必要な準備
フリーランスとして動画編集の仕事をするために、事前に必要な準備から案件申し込みまでを紹介します。
やることは多いかもしれませんが、並行して出来るものもあると思うので、そこまで大変じゃないと思います。
1. パソコンを用意
昨今のスマートフォンは高性能のため、アプリで動画編集は可能です。しかし、スマホの動画編集アプリの場合、ショート動画がメインとなっており普通の動画を編集するには向いていません。
また、動画編集のお仕事はPC向け編集ソフトを使用する案件が大半となっているため、PCを用意しましょう。
OSは、Windows・Macどちらでも好みのもので良いと思います。使用したい編集ソフトがある場合、事前にOSが対応しているか調べておきましょう。自分は操作に慣れているWindowsを使用しています。
動画編集ソフトは基本的に重たく、特にエンコード時に負荷がかかるため、映像などのグラフィック処理用のメモリ「グラフィックボード(GPU)」搭載のPCがススメです。グラフィックボード搭載で、スペックも十分あるゲーミングPCが安く購入できてよいでしょう。
2. 動画編集ソフトを用意
使用したい動画編集ソフトを用意してパソコンにインストールしておきます。
おすすめの動画編集ソフトについては、後述いたします。
3. 動画編集の基本的な方法を学ぶ
使用する動画編集ソフトが決まったら、動画編集ソフトの使い方と編集する方法を学びます。学び方については様々あるのでそれぞれ紹介したいと思います。
YouTube動画を見て学ぶ
YouTubeには様々な動画編集ソフトの使い方について解説している動画が投稿されています。検索方法は「○○ 入門」など○○に自分が使う動画編集ソフトを入れて検索すると見つかりやすいです。
また、実際に投稿されている動画を視聴して編集方法を学びます。特にビジネス系は案件が多いので、テロップや見出しの編集方法を学んでおきましょう。
動画編集スクールで学ぶ
動画編集スクールで学ぶという手もあります。動画編集スクールは基本的に動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」を対象にしたところが多いです。
スクールには、実際に教室に通う形と、オンラインスクールがあります。最短数週間で動画編集の仕事ができるレベルにまで学べ、スクールによっては案件の獲得までサポートしてくれるところがあるので、気に入ったところを選びましょう。
書籍で学ぶ
書籍で勉強するという方法です。本屋さんに行くと、様々な動画編集ソフトの入門書が多く発売しています。電子書籍でも売られているので本屋さんまで歩きたくない人は電子書籍版の購入をオススメします。何点か動画編集が学べる書籍を紹介します。
YouTube動画を完コピする
YouTube動画編集でお仕事をしたいと考えている人は、ビジネス系の動画などを見て、完全にコピーしたものを作れるよう練習しましょう。
おすすめは、Chromeの拡張ソフト「Screenshot YouTube」を使用して、スクリーンショットを動画編集ソフトで読み込み、その上に同じサイズのテロップや見出しなどを作っていくと良いでしょう。作った素材はテンプレート化しておくことで次回以降も楽が出来ます。
4. ポートフォリオ動画を作成
動画編集の実力を見せるポートフォリオ動画を作成します。これは、案件を申し込むときに見てもらう物なので、作成した動画はYouTubeチャンネルなどにアップして、URLで見てもらえるようにしましょう。
ポートフォリオ動画は1~3分以内と短めの再生時間にすることで見てもらえる確率がアップします。
「どんな物を作ればよいかわからない」という方は、YouTubeで「動画編集 ポートフォリオ」と検索すると、様々なポートフォリオ動画が出てくるので参考にして動画編集しましょう。
動画用の素材は「動画AC」や「pexels」などのフリー素材サイトでダウンロードできます。
5. クラウドソーシングサイトの登録とプロフィール設定
お仕事を探す方法として「クラウドソーシングサイトを使用する方法」と「X(旧Twitter)で募集している人に申し込む」「知り合いに頼む」など様々な方法があります。一番ベターなのが、クラウドソーシングサイトで案件を探すことです。
クラウドソーシングサイトは、「クラウドワークス」「ランサーズ」「ココナラ」などがあります。出来るだけ多くの案件を探せるよう「クラウドワークス」と「ランサーズ」のどちらも登録しておくことをオススメします。
「ココナラ」は案件を探すというより相手から仕事が来るスタイルなので経験をある程度積んでからでも良いでしょう。
クラウドソーシングサイトを登録した後は、「本人確認」や「プロフィールの設定」、「スキル設定」「NDA(秘密保持契約)」など細かく設定しておくことで案件申し込み時に契約まで進みやすくなります。そのため、プロフィール文などはしっかりと作りこみましょう。
6. 案件申し込み
クラウドソーシングサイトの登録やプロフィール設定などが終わったら、案件を探して申し込みます。
申し込む際は、案件紹介文に「自己紹介」「使用している編集ソフト」「働ける時間」「ポートフォリオURL」「クライアントが求めている質問などへの回答」をしっかりと記載して応募すると契約に繋がるでしょう。
選ばれないことも良くあるので、諦めずに何度も応募しましょう。
動画編集の仕事におすすめの編集ソフトを紹介
動画編集の仕事をする際におすすめの動画編集ソフトを紹介します。
Adobe Premiere Pro
動画編集で仕事をする場合は、「Premiere Pro一択」と言えるほどの動画編集ソフトです。
案件数は非常に多く、募集している案件の9割はPremiere Proだと思ってください。そのため、動画編集のお仕事で稼ぎたいと思っている人は、少し高いですが「Premiere Pro」をインストールしましょう。動画編集分のお金は仕事をこなしていけばすぐに稼げると思います。
Filmora
Filmoraは、動画編集初心者におすすめの動画編集ソフトです。直感的に操作できるUIになっており、動画編集の操作方法やテクニック動画が公式から投稿されているため、初心者が扱いやすい動画編集ソフトだと思います。
値段は年間プランで約8000円、買い切りで約1万円です。買い切りは、バージョンのナンバリング毎の買い切りとなりますが、アップデート時に約3~4000円程まで値引きされた状態で次バージョンを購入できます。
案件は少ないですが、動画編集ソフトの使い方を学ぶ時間が少なくすぐに仕事に入れます。
YMM4(ゆっくりムービーメーカー)
YMM4は、ゆっくりボイスやずんだもんボイス(VOICEVOX)などの合成音声ソフトを使用した動画向けの無料で使用できる動画編集ソフトです。
無料で使用できますが、ゆっくりボイス等の一部音声ソフトを使用して動画投稿する場合は、ライセンス購入が必要になります。案件によってライセンスが必要になるので、ライセンスを購入しない人は事前に案件詳細を読んでおくことをオススメします。
案件詳細に書いていない場合は、質問などでしっかりと確認しておくとトラブルを未然に防げます。
動画編集の仕事で気付いたこと
動画編集のお仕事をして気付いたことを紹介します。
コミュニケーションが大事
クライアントとのコミュニケーションは必ず起きるので大事です。コミュニケーションは、文章でのやり取りや音声通話アプリでのどちらかになります。
当たり前の話ですが、動画編集のお仕事はクライアントが求めている動画を作らなくてはいけません。マニュアルなどがあればその通りに作れば良いですが、無い場合はクライアントが求めている動画になるようやり取りを行い擦り合わせしていきます。
マニュアル等がない案件の場合は、クライアントが「こんな感じにしてほしい」と思っているYouTube動画などを教えてもらいましょう。
ある程度コミュニケーションが取れないとトラブルに発展する場合があります。そうならないようクライアントへのリスペクトや最低限のマナーを持って、お互い良い気分で仕事ができるようにしていきましょう。
作業が単調になりがち
そもそもカット作業やテロップの文字入れなどで単調になりやすい動画編集。特に同じクライアントでの案件を継続時など、作業に慣れたことで単調になりがちです。
最初は新しいことを始めるため、何もかもが新鮮でやる気に満ちていることでしょう。しかし、慣れてくると同じ作業が単調に感じてきて、結果として雑な仕事に繋がります。
私の場合、そこまで雑にはなりませんでしたが、仕事が雑になりすぎると評価が悪くなったり、スケジュールに遅れが生じることになりかねないので注意しましょう。
始めは安くても我慢
クラウドソーシングサイトでは、実際に仕事をした経歴が少ない場合は、良い条件の契約が難しくなります。特にアカウント作成直後は「契約を途中で投げ出されるかも」と思われ契約には至るまでが難しい状態です。
今後より良い条件の仕事が出来るように、最初は報酬が少な目の仕事を何件かして評価をもらい、最後まで仕事を投げ出さないことを証明しましょう。
まとめ
今回は、動画編集フリーランスを目指す人のために、必要な準備やおすすめの編集ソフトについて解説しました。
これから動画編集のお仕事を始めようと思っている人は、この機会にクラウドワークスやランサーズに登録して、案件に申し込んでいきましょう。
今回紹介した内容が、これから動画編集のお仕事を始める人の参考になってくれたら幸いです。
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